ブルーバード

幸せの青い鳥を求めて

満足と不満

24歳。

いまぼくは24歳である。

小学六年生2人分の時間。

そして来年は25歳。

アラサーである。

アラサー‥‥。

学生がおわり、仕事を始めた。

働き始めるとこれまでと生活がガラリと変わる。

 

仕事と家の往復。

これがメインの日々が続く。

我々は労働者だから。

労働を元手にお金を稼ぐ。

そのお金で家を借り、衣服を洗い、食べ物を食べ、布団で眠る。

満ち足りた生活である。

 

この満足感が不満だ。

もっと空腹でいたい。

でなければ生に対して積極的になれない。

追い詰められないと

本領は発揮できない。

 

きっとこの満足感を手放したとき

筆舌に尽くしがたい開放感を味わう。

そしてそのあと

もう取り戻せない満足感に想いを馳せ

ああ、手放さなければよかったなあと

後悔するんだろう。

 

失わなければものの大切さがわからない。

 

綿矢りさの『勝手にふるえてろ』より

以下抜粋

「どうして私は、失わなければそのものの大切さがわからないんだろう。
完全に手に入ったままのものなんてないのに。どんなに自分のものにしたつもりでも、極端に言ってしまえば死ぬときになれば私たちはなに一つ持たずに一人で死ぬ。」