アマゾンプライムでキングダムをみている。
標題の話はキングダムをみていて、ベスト3に入る緊迫感だ。
(他については、楊端和との交渉の話、王騎の最期の話)
この話では王騎を討った趙国宰相李牧と、秦国宰相呂不韋との直接交渉が始まる。
李牧は秦国側に捕虜として捕まっている人物の解放を願い、呂不韋は李牧の首を求めて、秦国にて互いに相見える。
その場で、李牧は自分を小心者といい、功績による名声を息苦しいと表現する。
そんな李牧に対し、呂不韋は李牧を首を取るべき人物だと評する。
そして、交渉は進む。
李牧は自分の首以上に価値のあるものとして、まず地図を提示する。はじめに秦国の軍略家として話をはじめ、つぎに趙国の宰相として話をするのだ。
燕を討つために、秦国と軍事同盟を結びたいとそう申し出る。
その申し出に対し、呂不韋は不十分だと言い、城をひとつおまけしてほしいと切り出す。
ここの呂不韋の切り出し方が絶妙なのだ。自然な流れ、タイミングで、的確な取引を行う。
徹底した商人気質。
李牧が交渉力(説明する力)や知略で地位を築いたといえば、呂不韋は交渉力(取引をする力)や豪胆さで勝負をしてきたことがうかがえる場面だ。
相手が提示してきた落とし所に対して、さらにふっかけていく気概。
まず自分の不利益を考えるのではなく、徹底した利益追求型。
素晴らしい。