ブルーバード

幸せの青い鳥を求めて

メタモルフォシス

文章からはテクニックよりもセンスで書いている印象をうけた。被虐がいのちの重さ軽さを体験的に感じられて、知る喜びにつながるのだろうか。一部のメタモルフォシスでは自分で得た被虐体験を糧に体験的に生命への執着を思い出す終わりかたで非常に後味がよかった。「自分は他の誰かに、自分の言葉を勝手に語られたりはしたくない」108p,「死にたくない、ということをこの身に理解させるためには、ギリギリの綱渡りに挑戦し、こちら側の世界へと戻ってくるしかないのではないか。」87p