ふとん、君が恋しすぎる
君と心中したい。
熱さまシートを額にはり、
蒸気でアイマスクを目に置く。
どこでもベープをつけて
黄色灯の薄明かりで横臥する。
千と千尋の神隠しを静かに流し、
枕には洗剤がほのかに香るタオルを敷き
タオルケットと毛布を体にかける。
枕元にはポカリスエットを常備して
首には薄地のタオルを巻いて寝る。
これほどの幸福があるだろうか。
夏用の敷きパッドの上で
汗の不快感も感じず
ただただ休むのみ。
朝起きた時は
仄かに体温より暖かい毛布を愛でながら
別れを惜しむ
いつまでもいつまでもいっしょにいたいのに
そうすることは事情が許さない
しかたがないので、
労働に向かう